いとー録

備忘録的な発音で

メモをなめてはいけない

『メモの魔力』 前田裕二

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メモと言って思い浮かべるのは買い物の時のメモや、覚えておきたいものを付箋で貼っておくというのを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

しかし、この前田式のメモを習慣にしてしまえば、「おつかいで買いたいものを忘れない」なんてものじゃなくもっと多くの成果が手に入ります。

それを「メモとは○○である」という観点でみていきましょう。

 

メモとは何気ない日常をアイデアに変えるもの

普段私たちは多くのものを見て多くのことを感じています。

その日常をアイデアに変える方法がメモだというのです。

 

※今回は僕のメモの内容を例に挙げていきます。かなり個人的ブームな内容です。

例)シソンヌのコント面白すぎる!

 

こんななんでもない日常をどうアイデアに変えるのかご紹介しましょう。

その方法は”抽象化”です。

前田式のメモは「①事実②抽象化③転用」というステップで進み、この中で最も大切な部分が抽象化なのです。

 

抽象化とは「事実をほかの事柄にも当てはまるようにとらえなおす」ということ。

抽象化には3つの型がありますが、今回はWhy型というものを使っていきましょう。

これはその名の通り、事実に対してなぜ?を問いかけるのです

 

事実:「なんでシソンヌのネタは他も見たい!となり関連動画を延々と渡り歩いてしまうのだろう」

Why型抽象化:「演技力がうまくてドラマを見ているように引き込まれる。その中で、序盤なんのネタなのかわからないものが多く、疑問を抱く。そして、予想もしなかった方向からの切り口でいい意味で裏切られ、笑ってしまい、ほかにも見たい気持ちが湧いてくる。」

「人はいい意味で裏切られるとまた裏切られたいと虜になる」

 

これが抽象化です。

※シソンヌ面白いのでぜひ見てください。特に今日「うちの息子、実は」というネタで気持ちよく予想外の展開をされたのでオススメです。

 

こんな抽象化をすると他に転用できるようになります。これが前田式メモの3つ目のステップです。転用とは「抽象化した内容を他の行動に移したり、アイデアに変えること」です。

 

転用:話をするときにそのオチになるんかい!という面白さを盛り込む。

ハードル上がるから言いにくいけど、ブログでも予想外の着地をしてみる

 

 

例がなかなか素人感満載なのでこの道何十年の前田先生のお手本を本で読んで参考にしてください。

このようなステップを踏むことでメモで日常をアイデアに変えられるのです!

 

メモとは自分を知るもの

先ほどの抽象化の対象を自分に向けます。そうすると、自分はどんな人間なのだろう?自分は何がしたいのだろう?が見えてきます。

この本はメモの方法より自己分析がいかに大切かの方が大きなテーマになっていると感じます。それは筆者がこんなことを考えていることからだと思います。

情報が溢れ、混沌といている時代において迷っていない人は最強

心に残った一節です。

これから様々な変化が起きる世の中で自分が何がしたのか、が明確であり想いが強い人ほど生き残れるといいます。

自分を知ることで目まぐるしい時代の変化のなかでも自分を見失わない強さを身に付ける。メモを通してそんなことを願っているのです。

したいことが見つからない、そんな就活生を始めとする学生にはぜひ読んでいただきたいです。

 

メモとは夢をかなえるもの

流れ星に願い事をすると願いがかなう

これはよく聞く話です。

前田さんはこれは本当の話であるといいます。それは流れ星のような急にそして一瞬で通るものに反射的に自分の夢が言えるということは、自分の夢を強く明確に持っているということでそんな人なら夢はかなえることができるという理論です。

、、、納得。

 

自己分析で自分のことをきちんと知り、そのうえで夢や人生の軸を明確にしておく。そうすることで、時間の使い方やその優先順位、目標の立て方が自ずと決まってきて、それをやっていくと自ずと夢は現実になる。という話。

メモを通して自分の夢を見つけ、さらにはかなえるところまで手助けしてくれるというのです。

 

メモとは生き方そのもの

ただメモを取ることが大切なのではなく、メモをとってまで自分のことを知りたい、なんでもアイデアに変えてやろう、夢をつかみたいというひたむきな姿勢の表れこそがメモなのです。筆者はメモを通してより多くの人が幸せになることを心から望んでいます。それが言葉の端々に「熱量」として伝わってきました。

メモの仕方という表面上のスキル本ではなく、生き方そのものを考えるきっかけをくれる本であると感じました。

 

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自分にとってこんな一冊

「自分を見つめなおすきっかけと方法を教えてくれた」一冊

就活中はたくさん自分についてやこれからについて考えてきた。これからは自分で意識していないとそういったことを考える機会は少なくなると思う。社会に出ても目的意識を常に持ち、向かっていけるような人間でいるためには、自己分析が何よりも大切であると改めて感じた。

 

これからの行動としては

□メモをとる

→抽象化、転用は正直難しい。でもそれを取ることによるメリットはかなり感じられた。まずはやってみよう。特に自分の琴線に触れたことに関してWhyを投げかけることで自分はどんな人間であるのかを見つめなおすきっかけにする。

 

□未来のことを考えるときは映像化にこだわる

→行動するかどうかは結局想いの強さによると思う。より強い想いを持つためにはその未来に対してより具体的に想像する。そうすることで想いは強く、詳しくなり、そのための行動も見えてくる。

 

何よりもまずは熱い想い。それが姿勢になり、メモになる。

つまりはメモは自分の熱い気持ちの最表面。生き方そのものであると感じた。