幸せになる力 = 迷わない
世の中にはイキイキと働いている人と、イヤイヤ働いている人がいる。
その違いは目的意識の違いだと思う。
イキイキしている人は働く上での明確な志や目的、やりがいを持っている。
イヤイヤしている人は目の前のことを一生懸命にこなしている。
どちらが悪いというわけではないが自分はイキイキといていたいと思う。
だから目的をもって働くために自分の成したいことやなりたい姿を考えて、それを軸に就職活動もしてきた。
その結果自分の考えに合う会社に出会い、内定をもらうことができた。
この考え方、つまりゴール(なりたい姿や、成し遂げたいこと)を決めてそれに向かっていくことをこれからもしていきたいし、周りにも伝えていきたいと思っている。
しかし、こう考えるうえでずっと引っかかっていることがあった。
それはゴールを設定しなくとも幸せになっている人もいるということ。
あくまでもゴールを設定したいのではなく、その先の幸せになることこそが目的である。となると、自分が広めたい考え方以外にも幸せになる方法があるのであればきちんとそこについても考えておきたい。
先日読んだ前田裕二著『メモの魔力』の中で紹介された考えかたによって少しずつ見えてきた。
それは「トップダウン」と「ボトムアップ」という二つのモチベーションのタイプについて。
トップダウンは目標を決めてそこに向かっていく。つまり自分が今まで大切にしていきたいと思っていたタイプだ。
一方ボトムアップとはワクワクする方に向かっていく。最後どうなるのかなんてことは気にせずに目の前のワクワクに夢中になれる人はこのようなタイプだ。
自分は前者の考え方でいたので後者の考え方についてはなるほどと思ったし、これが引っかかっていた幸せになる他の方法なのだろうなと納得した。
選択に迫られたときの状況で考えるとわかりやすいと思う。
トップダウンの人はより自分のゴールの為になる方を選ぶ。
ボトムアップの人はよりワクワクする方を選ぶ。
ちなみに、何も考えずに楽な方に流されたり、テキトーに選ぶ人もいる。この人たちがまさにイヤイヤ働いている人達の生き方なのだと思う。
ここで少し、幸せについての個人的な考え方について。
人生は選択の連続で、その積み重ね方こそが幸せである。
(カッコつけているわけではなく本当に思っている)
積み重ね方は人それぞれで、高く積む人もいれば大きく広く積む人もいる。美しさにこだわる人もいる。それに正解不正解はもちろんない。
でも、最後完成した時、つまり死ぬときにそれを見て自分が満足できるかどうかが幸せかどうかなのではないかなというように僕は考える。
だとすれば、日々の選択の一つ一つは人生における幸せに直結するもので、とても大切なものである。
で、なぜこんな話になったかというと冒頭のイキイキ働く人とそうでない人の差は目的意識の差であると書いたが、この二つのモチベーションタイプの考えを通して意見が変わったからである。変わったというか広義の意味になったというか。
それは選択に明確な判断基準があるかどうか。
これはトップダウン、ボトムアップのタイプの共通点から考えたものだ。
※『メモの魔力』の中でも紹介されたがこの二つのタイプの両立のハイブリッド型もいるがそれも判断基準はきちんと存在する。
自分はどちらのタイプなのか徹底的に自己分析してそこに自信をもって進んでいく。
「情報が溢れ混沌とした時代において迷っていない人は最強」という一節もあったが、この力こそが幸せになる力なのだと思う。
様々な選択肢を自分の判断基準によって自信を持って選択していく。そんな積み重ね方をした人は、きっと振り返った時に満足のいく積み方ができているはず。
自分の幸せの為に納得いく自信のあるコンパスを持ち、それを使って社会の中でも目指す自分に近づけていきたい。