いとー録

備忘録的な発音で

アウトプットこそが現実を変える

『アウトプット大全』 樺沢紫苑

 

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本を読んで変わるのは脳内の世界だけ。

現実世界を変えられるのはアウトプット。

 

始めのページから衝撃を受けた。当然の事ではあるがかなり納得した。

インプットでどれだけ知識をつけても、実際に行動しなければ現実世界は何一つ変わらない。

一ヶ月に数十冊本を読んでいると言っている人はよくいるが、本を読んでいるだけでは自己満足にしかならない。(趣味でよんでいるのならいいが)

この本によると、インプットとアウトプットの

黄金比はなんと「3:7」

だそう。要するに月に10冊読んで0冊アウトプットの人と、3冊読んで3冊アウトプットの人では後者の方が現実世界での成長は見られるということである。

 

では、アウトプットとは具体的に何なのか?

 

『アウトプット大全』では脳科学的根拠や実験の結果などに基づいて、「話し方」「書き方」「行動の仕方」そしてアウトプット力を高めるための「トレーニング法」に分けて紹介されている。

この本の魅力としては、各項目、基本見開き2ページで紹介されていること。さらには図やイラストを多く取り込まれている。(この理由も脳科学的根拠に基づいている)

よってスラスラ読みやすい!わかりやすい!そして何より行動に移しやすい!

これを読んで、行動に移せばあなたのインプットを最大限に活かせる!そんな一冊です。

 

 

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ここからは内容から学んだ事とどう行動に移していくのかということについて。

特にいいなと思ったこと4つ挙げていきます。

 

①やる気スイッチONの方法

勉強、筋トレ、掃除などやったほうがいいのはわかっているけど、いまいちやる気が出ない。重い腰が上がらないなんてことありますよね?

そんなときのやる気スイッチの入れ方は「まず始めること」

それが出来ないからやる気スイッチほしいのに!とツッコミたくなりましたが、読み進めていくと思わず納得。

脳科学の分野で「作業興奮」というものがあります。

これは「あんまり乗り気じゃなかったけど、やってみたら意外と集中できた!」というものです。誰もが一度は経験した事があるのでは?

脳科学の分野でこの作業興奮のメカニズムが解明されたそうです。詳しい事は省きますが、たった5分脳にある程度の強さの刺激が入ると脳が興奮して、本格的なやる気が出てくるのです。

だから、やる気が出るように頑張るのではなく、とにかく一度始めてしまいましょう。たとえ気分が乗らなくとも。そうする事で勝手に脳がやる気を出してくれるのです。

 

②ファーストチェス理論

みなさんはこの「ファーストチェス理論」というものをご存知ですか?

僕は以前に聞いたことがありました。これは直感の判断で決めた選択肢と時間をかけて悩んだ選択肢は86%一致するというものです。だから直感を大切にしよう!と前に聞いたときには思っていました。

しかし、この理論にはもう一つ面白い点があって、それはこの実験はチェスのプレイヤーの話だということです。チェスのプロが5秒で決めた一手と30分かけた一手が一致するという実験なのですが、「プロのプレイヤー」というところがミソなのです。

つまり実験対象は経験や知識が十分にある人ということ。誰でも、テキトーに選んだことはたいていあってるよというものではないです。

でも逆に考えれば、自分の専門分野や自信のあるものに関してはそれほど迷わなくてもいいよということを教えてくれえるのです。新しい角度からの視点だったので備忘録。

 

③率いる力が強い人はビジョンを語る

二人の上司が居て、一人は「今月のノルマを達成しよう!」と、

もう一人は「この商品を広めて世の中の問題を解決しよう!」と、毎朝朝礼で言っています。どちらの上司についていきたいですか?

結果、どちらもノルマを達成しないといけない事には変わりは無いですが、二人目の上司のほうについていきたくなるのではないのでしょうか?

これは目的を見るのか、目標を見るのか、見る先のゴールの違いがあります。

何のためにやっているのか、そこへの共感が原動力となったほうがモチベーションは上がります。

これは以前書いた記事の目的の部分に似ているところだと思います。

http://mst110.hatenablog.com/entry/2019/05/08/000217?_ga=2.26886269.1583245668.1560748125-1378117370.1560748125

 

④30点の完成品を時間をかけて磨き上げる

完成度の高いものを作ろうと思うと完成に時間がかかることが多いと思います。そうすると必然的に直しの時間がなくなってしまいます。筆者は「直し」こそが完成度を高めるものであるといいます。

なのでまずは通しで30点でいいから完成させてしまう。

そして、それを何度も推敲していくことでよりよいものに磨き上げていく。それこそがレベルの高いものを作り上げていくコツであるとのことです。

確かに自分も時間かかりすぎるとあまりまとまっていない文が完成してしまって多く直さないといけない事がよくあります。それならば、まずはざっくり書いて後で直していくほうがいいのではないかと感じ、実は現在実行中。このブログも一回目はそれほど考えずにざっと書く。それを何度も見直して完成させるとプランで書いているのです!

…しかし、失敗中(笑) 一回目のざっと書くのに1時間くらいかかりました(笑)

もっと早くまとめて1回目に書かないと直しが出来ない。

意外と難しいけど、これからもこの方法で試してみる予定。

 

まとめ

これらのことから自分がどう行動するのかというと

 

作業興奮を信じてまず始める

□ビジョンを伝える

□本を読んだら、そこからどんな行動を変えるのかを決める

 

という3点

 

この本で紹介された項目はどれも根拠のあるものばかりです。だからそれを信頼してこうなるはずだ!と信じやすいと思います。だからある程度自信を持って行動に移せると思います。自分はまずは作業興奮がやる気スイッチを押してくれる事を信じる。

 

ビジョンを伝えるは、この部分を読んでから時間がたっているので、一度実践してみました。自分が関わっている組織で、「こうしてみよう!」と解決策を出すのでなく、「こんな成果を出そう、そしてこんな影響を与えられる組織になろう!」とゴールを伝えたうえで解決策をみんなで考えてみました。すると。いつもよりはモチベーションは高くなりました。さらには、解決策に対してやらされているのではなく、主体的に取り組んでもいました。ゴールビジョンが想像できるから頑張れるのかなと感じました。

でも、すぐに元に戻ってしまったので、これは言い続けることも大切なのかなとも感じました。

 

最後の1つが一番大切。本を読むだけじゃなく、こうやってブログを書くだけじゃなく、実際に自分の行動にどう落とし込むのかを考え、実行する。それを確実にやっていくだけでもこの一冊は十分すぎるほどの価値を与えてくれると思う。これからはブログで本の感想を書くときは自分の行動についてのことも書くようにしていく!

 

 

この本はどの本を読むより先に読むことをオススメします。

そうすれば、あなたのアウトプットをよりよいものにしてくれる事に違いないでしょう。