名言たちから学ぶ、楽しく生きるための教養!
『人生を楽しく生きるための教養』 / 出口治明
面白かった!学べることが多かった。
いろいろな人の残したいろいろな言葉から教養を身に着ける術を学べる一冊。
自分は知らなかった人がたくさん出てきたので、そのあたりの情報量はかなり多いなとは感じたけれど、必要な部分を読み取ったり、興味ある人物に関しては調べてみたりというすすめ方をしていたのでそこまで苦にならなかった。
出口さんは日本生命で働き、還暦でライフネット生命を立ち上げたすごい人!
この本の中では、偉人たちの言葉だけでなく、出口さんの実体験や考えが多く語られていて、そこも勉強になった。
ここから、感じた内容!ネタバレ注意!
まずは「教養」という言葉について
自分のこれまでの教養のイメージは必要な知識や常識というイメージだった。
出口さんはこれを「人生を面白おかしく、ワクワクさせてくれるツール」と意味づけをしていた。そして、その教養は人、旅、本から学ぶことができると。
確かにそうだと感じた。実際にこの本を読んでいて、そんな考え方があるのか、こんな考え方の人がいたのだなとたくさんの新しい視点に出会うことができた。同じことをするにしても視点がたくさんある方が楽しいし、そもそもすること自体も選択肢が増えていくと感じた。これからはそのことを頭に入れて本をたくさん読んでいきたい。
その読み方に関しても学びがあった。
最近本を読むことの重要性や楽しさに気づいた僕はできるだけ沢山の本を読みたいと思い、速読の仕方を学ぼうと考えていた。というのも、僕は本を読むのが遅いのだ。何度も戻って読んでいたり、そもそも読むスピード自体が遅かったり。
しかし、この本を読んでから、ゆっくりでもいいのだということが分かった。
出口さんはかなりの読書家で高校のころから週に10冊も読んでいて、忙しい今でも、週に3,4冊は読んでいるそうだ。そんな出口さんは速読反対派!
本から学ぶという姿勢を大切にして、一行一句丁寧に読み込んでいるらしい。
そしてそれをアウトプット、つまり言語化をするところまでが重要。
インプットしたままの他人の言葉ではなくて、それを自分のあたまで咀嚼して、自分の言葉に引き直して言語化する。その作業を経ることによってはじめて、自分の頭の中の「情報のタンスの引き出し」(自分の辞書)を整理することができます。
まさに自分にはこれがあっていると感じた。たくさん読むのも大事だけど量だけにこだわっていたら、薄っぺらい使えない情報だけが増えていく。つまりタンスの引き出しだけがひたすらに増えていく。でも、いざ使うときにどこにしまったかはわからないから、使えない。自分は冊数はほかの人よりも少なくてもいい、その代わり同じ一冊からより多くの情報を、学びを得られるような読書家になる。
そのために以下を実践する。
①読んでいて気になったところはハイライトorメモをする
②わからないところはただ単語を調べるだけでなく、少し掘り下げて調べる
③読んだ本すべてを短くてもいいからレビューする
この本を読んでかなり頭がすっきりした。
教養を身に着けるのは複雑になっているこの世の中を、たくさんの視点をもって生きていくことで、少しでもわかりやすくしてくれるのかもしれない。そしてそれが楽しく生きていくことにつながるのではないかと思った。